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【2025/05/04 16:58 】 |
ペルセポネ略奪1
デメテル 「いい? コレー。男って生き物は野蛮なのよ!」
アルテミス「そうよ。身勝手に恋をして、汚らわしいわ!」
アテナ  「何かあったら私達が助けるわよ!」
コレー  「そうなの? わかったわ、気を付ける」

――あの頃の私は、無知だった。

ハデス  「ちょっと休憩して来るお」
裁判官  「では休憩に致しましょうか」

コレー  「誰が1番素敵なお花を摘んで来れるか、競争しない?」
アルテミス「ええ、いいわよ!」
アテナ  「ふふっ、負けないわ!」
コレー  「それじゃあ、よーいドン!」

――素敵なことすら知らなかった。

ハデス  「んぅー……。疲れたおー……」シパシパ
声    「わー、綺麗ー! ねぇ、アテナ様、アルテミス様、見て〜♪」
ハデス  「あ……」
     (誰だろ……? 綺麗で可愛くて……あんな娘、いたかなぁ……?)
声    「ほらっ、良い香りもするわ!」
ハデス  (柔らかそうな髪が、きらきら光ってて……。それに、笑顔も可愛いお……)
     「…………///Δ///」ポヤー……
声    「ふふっ、コレー、足元に気を付けてね」
声    「え? きゃあっ、蛇!」
声    「あら。迷子かしらね。ごめんね、コレーが恐がるから、向こうに行っててくれないかしら?」
ハデス  「……コレー……」
     (あぅう、可愛いお……。あんな娘が傍にいたら……)
     (…………///□///)ポワワン
     (お、お嫁さんにしたいおー……!)

――恋も愛も知らなかった。
  子供だったのよ。

ゼウス  「おう? 珍しいな、兄貴。言ってくれれば迎えを寄越したのに」
ハデス  「ごめんお。どーしても我慢できなくなっちゃったんだお(´・ω・`)」
ゼウス  「仕事もきっちりやってきたんだろうなぁ、兄貴のことだから」
ハデス  「頑張ったお。俺もやればできるんだお♪」
ゼウス  「で、何の用なんだ?」
ハデス  「あ、あの、その……///Δ///」カァァァァッ
ゼウス  「?」
ハデス  「お、お嫁さんが欲しいんだおぉ!///□///」
ゼウス  「おkおk、イイコ攫って来てやんよ(゚∀゚)♪」
ハデス  「そそそそそれはダメだおっ! と言うか、そうじゃないお!!///皿///」
ゼウス  「そうか? それじゃ、あそこの山を越えた先にちっこい島があるだろ? そこの姫が……」
ハデス  「それも違うお! そのっ! コ、コレーたんをお嫁さんにくだしあ!!///□///」
ゼウス  「……(゚∀゚)……」
ハデス  「モジ///、、///モジ」
ゼウス  「……(゚∀゚;)……」
ハデス  「モジ///> <;///モジ」
ゼウス  「ナナナナナンダッテー!?Σ(゚д゚)」
ハデス  「ダダダダダメかおっ!? 俺、コレーたんが好きになっちゃったんだお……! お嫁さんにしたいんだおぉ……! あぁ……コレーたん……!」
ゼウス  「しっかし兄貴、律儀だなぁ。勝手に掻っ攫って行けば良いのに(゚∀゚)アヒャッ!」
ハデス  「可愛いから、いなくなったらみんなきっと心配すると思うお(´・ω・`)」
ゼウス  「女っつーのはちょっとくらい乱暴な男が好きなんだよ!」
ハデス  「そうなの?」
ゼウス  「そうなんだよ! 所謂野性味溢れるっつーヤツだな! ワイルドな男はモテるぞー!」
ハデス  「どうせ俺はモテないお(´;ω;`)グスッ」
ゼウス  「あーもー! つべこべ言わず掻っ攫えばいいんだよ! 俺が許可する!」

ヽ( ・∀・)ノ┌┛Σ(ノ・Д・)ノ

ハデス  「あっ、でもデメテル姉さんにも言わなくちゃ」
ゼウス  「俺がいいっつったんだからいいの!」

ヽ( ・∀・)ノ┌┛ΣΣΣ(ノ・Д・)ノ

ゼウス  「デメテルには俺から言っておくから大丈夫だって!」
ハデス  「そ、そーゆー問題なのかお……?」

ハデス  「でも……、女性の扱いに慣れてるゼウスがそう言うんだから、きっと正しいんだお……!」

ゼウス  「デメテルおっひさー(・ω・)ノ」
デメテル 「何しに来たのよ。カエレ」
ゼウス  「冷たいなぁ、一時期はあんなに愛し合った仲だっつーのに」
デメテル 「冗談じゃないわ! あなたが無理矢理迫ったんでしょ! 全く、本当に男ってどうしようもない! シネ!」
ゼウス  「まーまー、怒らない怒らない。あんなに可愛い娘が産まれたんだから、結果オーライじゃん。ナ?」
デメテル 「あの娘はあなたの娘じゃなくて私の娘です! 誰が男に渡すもんですか! キエロッ!!」
ゼウス  (ヤベェ、超地雷! 兄貴に間違ったこと吹聴しちゃったぜ……)
     (……ま、いっか(゚∀゚)アヒャッ♪)

ハデス  「コレーたん……今日もお花摘んでるお。女の子らしくて可愛いお♪(*´ω`*)ハフン」
声    「もっと素敵なお花がないかしら……」
ハデス  「!」
     「お花、あげるお、コレーたん……」

パッ

コレー  「まあっ、凄い水仙だわ 一株からあんなにたくさんのお花が咲いて、それに……ああ、何ていい香りなの……! 素敵♪」プチプチ

ピシッ

コレー  「うふふ、今日は私の勝ちね!」

ザザザッ

コレー  「きゃっ!?」

ガシッ

ハデス  「コレーたん、一緒に来るお!」
コレー  「だ、誰!? やだ、離して! 離してよ!」ジタバタ
ハデス  「ダダダダダメだお……! 暴れたら落ちちゃうお!」ギュウッ
コレー  「きゃあああああああ!!!!!! 誰かっ、誰か助けてー! アテナ様、アルテミス様、お母様ー!」ジタジタバタバタ
ハデス  「大切にするから大丈夫だお!」

――最低最悪の出会いだった。

ハデス  「コレーって名前も可愛くて好きだけど、俺のお嫁さんになるんだから、もっと冥界に相応しい名前で呼ぶお……♪」
コレー  「!?」
ハデス  「ペルセポネたんとかどうだお♪」
コレー  「やだっ、勝手に決めないで! それにお嫁さん、って……!?」
ハデス  「イヤなのかお……?」
コレー  「イヤに決まってるわ! 本当に、男の人って強引で野蛮で身勝手で……」
ハデス  「(´・ω・`)ショボン」
コレー  「最っっっ低ー!!」
ハデス  「Σ(´;ω;`)ブワッ」
コレー  「こんな暗いところにずっといるなんて、絶対イヤよ!」
ハデス  「(´;ω;`)グスッグスッ」
コレー  「だから地上に帰して!」
ハデス  「ご、ごめんお……! で、でも困るんだお……! 俺の傍にいてほしいんだお! 精一杯愛するお!」
コレー  「 イ ヤ で す ! 」
ハデス  「ΣΣΣ( □ ;)」
コレー  「帰してください。怒らないから!」←怒ってる
ハデス  「うっ、うっ、ご、ごめんよ、ごめんよ……。そんなにイヤだったなんて……うっ、あうぅっ(ノД;)グスッ」

ハデス  「傍にいるだけでもダメかお……?(ノД;)グスッ」
コレー  「ここにいたくないの」
ハデス  「俺のこと、愛さなくてもいいから、いてほしいお……(ノД;)グスッ」
コレー  「あなたはそれでいいの!?」
ハデス  「一緒にいてくれれば、幸せなんだお〜……。寂しくなくなるお……(ノ∀;)グスッ」
コレー  「……じゃあ、一緒に地上に行きましょ?」
ハデス  「Σそれはダメだお! 俺には仕事g」
裁判官  「ハデス様、そろそろお仕事をしていただかないと、後がつっかえておりますので……!」
ハデス  「あわわわわわかったお! すぐ行くから準備しててお!ヾ( □ ;)シ」バタバタオロオロ
裁判官  「はい、それでは」
ハデス  「俺には仕事があるんだおっ! 誰かがやんなくちゃいけない大切な仕事だから、俺、ここからなかなか離れられないんだお……。でも、キミがイヤなら仕方ないお。ごめんね……(´・ω・`)ショボン」
コレー  「…………」
ハデス  「ちょっと行って来るお! お腹空いたらテーブルの上の物、食べてていいお! 綺麗なお花もあげるんだおっ!」グシッグシッ
コレー  「…………あっ…………」

――でもあなたは、聞いていたのと全く違う人だったわ。
――本当は繊細で優しくて……。

ハデス(声)「ちょ、ちょっとごめんおー……! 鼻水かみたいおー。ヾ(~~、i~~;)」ズー
裁判官(声)「……はぁ。もー、またですか、ハデス様」
ハデス(声)「だ、だって何だか可哀相だお(´;ω;`)ウッ」チーン……グスン
裁判官(声)「しつこいようですが、私情はダメです」
ハデス(声)「しつこいけどわかってるおっ! でもしつこいけど俺、こーゆーのに弱いんだおぉ……!(´;ω;`)グスッ」
裁判官(声)「あーもー、ちっとも裁判進みませんってば!」
ハデス(声)「わかってるお、わかってるお! ふぁいと、俺!!(ノд<)グシグシッ」

コレー  (涙脆くて、裁判なんてこれっぽちも向いてないはずなのに、それでもやり続けなきゃいけないなんて……)
     (こんなところで、ずっと独りで頑張ってたなんて、私、知らなかったわ……)
     (私が帰っても、これからもずっと独りで……?)

――責任感がとても強くて、真面目で……。
  素敵な人。
  一瞬そう思ったら、何だか安心して……。

コレー  (お腹空いたわ……)
     (見たことない食べ物だけど、真っ赤なツブツブが宝石みたいで綺麗だし、それにあの人がくれたのだから、変なのじゃないわよね……?)パクッ
下級女神 「…………!」
コレー  (……おいしー……)

ハデス(声)「んむー……コシコシ(ノ゙Д-)」
ヒュプノス「ハデスさま、おねむ?」
ハデス(声)「最近あんまり眠れてないお……(´・ω・`)ショボン」
ヒュプノス「そ〜れぃ☆」
ハデス(声)「ちょ、逆! 逆だお! 今俺は起きてなきゃいけないんだおっ!コシコシコシコシコシ(ノジД-)」←ハイスピードコシコシ
ヒュプノス「ねむけかいしゅ〜♪」
ハデス(声)「……ありがとうだお_| ̄|○」
ヒュプノス「ハデスさま、むりはだめ」
ハデス(声)「神様だから大丈夫だお(・ω・)ノ」

――一緒にいてもいいかなって思ったの。

ヘルメス 「ちゃーッス。裁判中失礼するッス」
ハデス  「ヘルメスだー(・ω・)ノ 何ー?」
ヘルメス 「ゼウス様からのご命令で、今すぐコレーを帰しなさい、と」
コレー  「えっ、地上に帰れるの?」
ハデス  「(´・ω・`)ショボン」
ヘルメス 「そんじゃ、悪いんスけど、コレーさん連れて行きますねー」
ハデス  「ううん、俺の方こそ悪かったお……。コレーたん、元気でね。悪い人に騙されちゃダメだお……(´・ω・`)ノシ」
コレー  「……ぁ……」
ハデス  「恐い思いさせてごめんね。……俺、コレーたんに何かあったら駆け付けるからね……。その時はヘルメス、報告お願いするお(´;ω;`)ブワッ」
ヘルメス 「うい」

ハデス  「俺はっ、ずっと愛してるお……!。・゚・(ノД<)ノシ・゚・。」

デメテル 「コレー!」ヒシッ
コレー  「お母様!」ヒシッ

ハデス  「ウッ(´;ω;`)ウッ」
裁判官  「ハデス様……」
ハデス  「すぐ……行くお……」グシグシ
裁判官  「…………」

――久しぶりの生命の香り。
  眩しい太陽の光。
――だけど、私は知ってしまった。
――冥界には、この香りが届かない……。
  あの人のいるところには、太陽がない……。

――――暗くて寂しい場所で、ずっと独り――――

デメテル 「お前の所為よ! ミミズクになっておしまい!」
下級女神 「きゃ……!」

バサバサバサバサ

ゼウス  「あー、コホン。証人がいるんで、取り敢えずコレーは柘榴を4粒食べたってことで……!」
コレー  「…………」
ゼウス  「コレーは今後、1年のうち4ヶ月を冥界で、残りを地上で暮らすことにする……! 済まないが、これは決まりなんだ。冥界の食べ物を食べて帰って来れただけでも、幸運と思って……!」
デメテル 「キィーッ!! 他人事だと思って!」
ゼウス  「ぎゃあああああああッス!!!!!! 仕方ないだろ、食べちゃったモンは食べちゃったんだから!」
コレー  「4ヶ月……」
     (あんなに私のこと、愛してくださってるのに、たったの4ヶ月……)
     (……あなたは……それでいいの……?)

ヘルメス 「ちゃーッス! ハデスさんいるッスか?」
ハデス  「ヘルメ……?(・ω・)ノ」
コレー  「コンニチハ(゚ ゚*)」
ハデス  「コチー(・ω・)ノーン」

※ヘルメス、説明中。

ハデス  「Σ工工工エエエェェェ!?((((゚д゚;)ズザザザザッ」

※ヘルメス説明終わり。

ヘルメス 「……だそうです(゚∀゚) そんじゃ、その時になったらまた迎えに来ますぜ」
ハデス  「パクパクm9(゚д゚)パクパク」
コレー  「大切にして、ね……?(´´*)」
ハデス  「あばばばばばば(///□///;) おおおお俺なんかでいいのっ?」
コレー  「……ウン……(、、*)」
ハデス  「ひ、ひゃあああぁぁぁ〜……!!!(* □ *;)」ヘタリ

ハデス  「せ、精一杯愛させていただきまつ!!(* □ *;)」

――ねぇ。
  私、あなたの光になれてるかな?

ハデス  「ペルセポネたん、可愛いお〜♪(´Д`*)ホワン」

――もう独りじゃないよね?

ハデス  「俺のペルセポネたんを攫うなんてダメだお! ずっとそこにいるといいお!!」

――あなたのこと、好きになってよかった……!
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【2010/04/21 21:46 】 | 有名な神話 | 有り難いご意見(0)
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