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【2025/05/04 17:28 】 |
メデューサ退治
とある大都市。
専らの悩みは、守護神がいないこと。

アテナ  「このアテナが守り神になって差し上げましょう」
ポセイドン「いや、この俺、ポセイドン様を忘れて貰っちゃ困る」
アテナ  「私よ!」
ポセイドン「俺だ!」

どっちを断っても祟られそうです(笑
そんな究極の二者択一をどうにか解決しようと名乗り出たのが、賢者・ケクロプス。
下半身が蛇ですが、賢者の名に相応しく、敬謙な性格です。

ケクロプス「まあまあ。ではこうしましょう。お二方が我々にお与え下さる物で、判断致しましょう」
ポセイドン「おk」
アテナ  「おk」
ポセイドン「それじゃ俺は塩の泉をやるぜ。交易品としても役立つっしょ」
アテナ  「あら。塩ならすぐそこに海があるのを、お忘れでして? 海の神様なのにヤーネー(゚д゚)」
ポセイドン「うぐっ」
アテナ  「私からはオリーブの樹を差し上げるわ。この辺りの気候と相性が良いし、油の質も良いのよ」
ポセイドン「(゚A゚)√□゛」

こうして守護神はアテナに決まり、都市の名もアテナに因んで『アテナイ』となりました。

ポセイドン「俺ってバカでぇ……グスッ」
メデューサ「もう、機嫌直して、ポセイドン。アテナイの人はどうかしてるのよ」

チュッ♪

ポセイドン「(ノд;)ウッ」
メデューサ「まあっ、立派な神殿まで建てちゃって! ばっかじゃないの? ね、ポセイドン。アテナを見返してやりましょ?」
ポセイドン「(ノд゚)ウ?」
メデューサ「うふふ、アテナの神殿で、 イ イ コ ト しよ? ね?」

ギシギシアンアン ギシギシアンアン

メデューサ「ふふっ、あたしの髪、綺麗でしょ。アテナより綺麗だと思うわ♪」
ポセイドン「こらこら。アテナはあれでも神なんだから。天罰食らうぞ」
メデューサ「あら。ポセイドンはあたしを守ってくれないの?」
ポセイドン「ばかだな。俺はお前に天罰を与える方なんだよっ! うりゃああああ♪」
メデューサ「あぁん、もうばかぁん♪」
ポセイドン「俺の天罰食らえぇ!」
メデューサ「いやぁん♪ 何回でもしてぇー♪」

――……

メデューサ「〜♪ うふふ、綺麗なお花♪ たくさん摘んで、ポセイドンとお揃いの花冠を作っちゃおう♪ 綺麗な髪には綺麗なお花が必要だものね」
アテナ  「ええ、そうね」
メデューサ「……! アテナ!」
アテナ  「お前の様な醜い髪には、綺麗な花は不要よ!」
メデューサ「どこ目ン玉付いてるの! 誰がどう見たって……」

ニョロニョロニョロ ウゴウゴウゴ

メデューサ「き、きゃあああああ!」
アテナ  「綺麗な髪が台無しね☆ あらら、そんな顔じゃちぐはぐだわ。直してあげりゅ☆」
メデューサ「は、早く直しなさいよ!」
アテナ  「その顔を見たものは、恐怖のあまり石になってしまう、恐ろしい顔をプレゼントふぉーゆー☆」
メデューサ「いや、いやああああ!」
アテナ  「アテクシおちゃめ☆ てへっ☆」

メデューサ「ゆ、夢よ! これは夢だわ! 悪い夢なのよ!」

ボタッ

メデューサ「何かしら?」

ボタッ ボタボタッ←石化した鳥達

メデューサ「い、いやああああ! うそうそ、嫌、嫌よ、そんなの! ゆ、夢なのよっ! ポセイドンに会ったらきっと夢だって言ってくれるわ……!」
アテナ  「バイバイキ〜ン♪ (゚∀゚)ニャハハハハハハハ♪」

メデューサ(でももし、夢じゃなかったら……!)
メデューサ「いやあああ! もう誰にも会えないー!!」

姉1   「大丈夫よ、メデューサ」
姉2   「そうよ。だってあなたは私達を見ても恐くないでしょ?」
姉1   「私達はあなたを愛してるわ。だからこっち向いて」
メデューサ「ね、姉さん……!(ノд;)アウアウ」
姉2   「ああ、可哀相に。あんなに綺麗だった髪が……」
姉1   「あんなに可愛かった顔が……」
姉2   「私達がこんなんだから、あなたには幸せになって欲しかったわ」
メデューサ「ごめんなさい……(ノД;)」
姉1   「大丈夫よ! きっと彼なら石にならないわ!」
姉2   「神様だし、あなたを愛してるから大丈夫よ!」
メデューサ「ううん。もし石になっちゃったらイヤよ。そうじゃなくても、こんなあたしを愛するなんて、きっと無理」

メデューサ「ばいばい、ポセイドン。愛してるわ……」

その後2人が再会することは無かったと言う。
さてさて。
メデューサと言ったらこの人。

ペルセウス「ドモ」

父殺しを予言された青年ですが、今は取り敢えず置いておいて。

王    「ゴルゴンの首を取って来い。出来なかったらお前のかーちゃんを妃にする」
ペルセウス「ちょwww無理難題wwwww」

とまあ、無理難題はギリシア神話のお約束。

ペルセウス「ゼウス様が本当にお父上ならば、知恵をお貸しください(ノд;)グスッ」

苦しい時の神頼みも素敵ですw

ゼウス  「おっ、あの子は確かに俺の息子! つかちょっとヤバくね?」
アテナ  「どうしたのですか?」
ゼウス  「母を守る為にゴルゴンの首を取って来いって言われたんだと。それ何て無理ゲー……」
アテナ  「ゴルゴン? おk父上、私に任せて!」
ゼウス  「おk、任せたよ!」

アテナ  「ペルセウス。私はアテナ。協力するわ」
ペルセウス「アテナ様!」
アテナ  「先ずは私の武具を貸します。最近新調したばかりよ。それと、ヘルメスから空を飛べるサンダルを借りて来たわ」
     「良いこと? 空を飛んで、世界の果てにいる3姉妹に会いなさい。彼女達は1つの目と1揃いの歯を3人仲良く使っているから、すぐにわかるわ。そして彼女達にゴルゴンの住処を教えて貰うの」
ペルセウス「((Φ(、、)」
アテナ  「ゴルゴンも3人いるけど、姉達には手出ししちゃダメ。彼女達は死なない体だから、決して戦ってはいけません」
ペルセウス「はい」
アテナ  「狙うなら、末っ子のメデューサを狙いなさい。但し彼女は見たものを石に変えてしまうから……」
ペルセウス「うわぁ、鏡みたいですね……!」
アテナ  「ふふ。ありがとう。この盾に姿を映して、顔を見ないようにするのよ」
ペルセウス「何から何までありがとうございます! 必ずメデューサを倒して参ります!」
アテナ  「期待しているわ」

ペルセウス「とは言ったものの、殺すのは気が引けるなぁ……」
     「おや?」

ペルセウス「人が石になってる! 大人達だけじゃない! 子供や野良犬まで! ああ、それに何てことだ! 罪もない野鳥や野兎まで石にされて……!」

ペルセウス「迷いは晴れた! メデューサを倒さなくちゃ!」

アテナ  「元凶はアテクシだけどね☆ 父上にもバレてないみたいし、心配ならニケを遣わすから大丈夫(゚∀゚)ニャハハハハ♪」

ペルセウス「えっと、この辺かな?」
女1   「目ン玉マダー?(*x*)」
女2   「もうちょっとー。(*x゚)」
女3   「こっちもそろそろね。(*O*)」
ペルセウス「あれが噂の! うわースゲェ器用ー」

ヒョイッ ∩゚彡

女1   「あっ、取られた!Σ(*x*)」
女2   「えっ!? (*x*) 」
女3   「ちょっと! 目ン玉返しなさいよ!(*□*)」
ペルセウス「やあ済みませんな。返して欲しくばゴルゴンの居場所を」
女3   「キィーッ!! ふざけるんじゃないよ! ゴルゴンは私たちの姉妹なのよ!(*□*)」
女2   「そうよそうよ!(*□*)」
女1   「返しなさいよ!(*□*)」
ペルセウス「おk、交渉決裂、人質ポイッと!」
女3   「ぎゃーああああ!(*□*;)」
女2   「人で無しィィィ!(*□*;)」
女1   「冷血鉄仮面皮ィ!(*□*;)」
ペルセウス「まあ、神様の息子ですから、あながち間違いでは」
     「それにしても美味しそうな目ン玉ッスね。見てたら食べたくなったのであーん♪」
女達   「Σ(*□*;)」
     「わかったわ! 教えるから返してー!」

こうしてゴルゴンの居場所を聞き出したペルセウスさん。
早速ゴリゴンの居場所を知っている姉妹に会いに行きます。

姉妹1  「あらかわいー♪」
姉妹2  「よしよし、ラドン。大人しくしててね」
姉妹3  「ね、あなた、ご趣味は? 好きな方はいらっしゃるの?」
ペルセウス「えっと、俺、ゴルゴン倒しに来たんですけど……」
姉妹1  「好きな食べ物は? 綺麗なお姉さんは好きかしら?」
ペルセウス「(即答)好きです(キリッ」
姉妹   「やーん、可愛い〜♪」
姉妹2  「待ってて、お姉さんがイイモノ貸してあげる♪」
姉妹3  「その間、お姉さんがイイコト教えてあげりゅ♪」
姉妹2  「やん、私の分残しといてね♪」
姉妹1  「保証できないわ♪」
姉妹2  「あーん、いぢわる☆」
ペルセウス「えっ、あっ、あのっ、そのっ」
姉妹3  「可愛いー♪ ハデスみたーい♪」

ハデス  「Σぷしっ!」
タナトス 「ハデス様、風邪〜?」
ハデス  「神様が風邪引くの?(´・ω・`)」
タナトス 「ハデス様なら引きそう〜(゚∀゚)ケラケラケラケラ」
ハデス  「ええっΣ(´Д`;)」
姉妹2  「ハデスー♪ ちょっと兜借りるわね〜♪」
ハデス  「いいおー(・ω・)ノ」

お人好しハデスさんなら、きっとこんな感じでライトに承諾するでしょうw

姉妹2  「借りて来ちゃった☆」
姉妹1  「ハデス好い人よねー♪」
姉妹3  「好い人留まりだけどねー♪」

ハデス  「Σえーっくし!!」ズビッ

姉妹2  「これはね、姿を隠す兜なの」
姉妹3  「これを被ると姿が見えなくなるわ」
姉妹1  「頑張ってね」
ペルセウス「はい!」

冥王の意外な協力もあり、俄然張り切るペルセウスさん。
ゴルゴン姉妹の許へ向かいます。

ペルセウス「石になった人達を飾るなんて、趣味悪いなー」
     「ゼウス様、アテナ様、ヘルメス様、ハデス様! 俺、絶対倒しまっす!」
     「…………」
     「石に代わって、おっしおきよ〜☆m9(゚∀゚)」←ノリノリ

そして夜。

ゴルゴン 「すやすやすやすや……」
ペルセウス「 |゚)コソッ」
     「末っ子だから、あの中で1番若そうな……あ、あれかな?」
メデューサ「すー……すー……」
ヒュプノス「 |・)ノ〜。゚。」←実はいる
ペルセウス「顔を見ない様に……ぜああああああ!!」

ブシュッ!!

メデューサ「ぎゃあああああああ!!!!!!」
ペルセウス「よし、手探りで首を革袋に……」

ゴソゴソ……

ゴルゴン姉「Σどうしたの、メデュ……」
ゴルゴン姉「きゃああああ! 首がっ、首がっ!」
ゴルゴン姉「いけない子ね、首を忘れちゃうなんて(;∀; )アハハッアハハハハッ」
ペルセウス「 |))))サササッ」

ペルセウス「あー、兜があって良かったー……!」
     「姉の方も恐いけど、あれよりもっと恐い顔だなんて……」

ウズウズ

ペルセウス「だっ、ダメだダメだっ! 見ちゃダメだ見ちゃダメだ見ちゃ(以下略」

姉妹1  「お帰りー♪」
ペルセウス「倒して来ました!」
姉妹2  「それじゃ、兜を返して来るわね」カポッ
ペルセウス「あっ、はい! お礼も言っておいていただけますかっ!」
姉妹2  「いいわよー♪」

姉妹2  「ハデスー♪ 兜返しに来たわよー♪」
ハデス  「わざわざありがとだお(・ω・)ノ」
姉妹2  「借りた人がありがとうだって♪」
ハデス  「役に立てて良かったお〜(´∀`*)」

姉妹2  「だって(´∀`*)♪」
姉妹1  「(´∀`*)♪」
姉妹3  「(´∀`*)♪」
ペルセウス「(´∀`*)♪ あ、それじゃあ俺、そろそろ帰ります」
姉妹1  「またいらっしゃいねー♪」
姉妹2  「元気でね〜♪」
姉妹3  「きっとイケメンになるわー♪」

帰路を急ぐペルセウスさんはその後、

ペルセウス「嫁さん、GETだぜ(゚∀゚)」
アンドロメダ 「やーん♪(*ノノ)」

ペルセウス「アテナ様! メデューサ倒しました! 首を献上します。それと、剣と盾、ありがとうございました。ヘルメス様にはサンダルをお返しします。」
アテナ  「ふふ、ありがとう」
ペルセウス「ゼウス様とヘルメス様に、ありがとうございましたとお伝えください!」
アテナ  「わかりました。縁があればまたどこかで会うでしょう。それまで壮健で」
ペルセウス「はい!」

メデューサの首はアテナの盾に取り付けられ、以降それが正装となりましたとさ。

アテナ  「……計画通り( ー )ニヤリ」
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【2010/04/20 09:20 】 | 有名な神話 | 有り難いご意見(0)
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